日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

むかし城が築かれていた山に登ってみた 玖珠郡玖珠町の角埋山(つのむれやま)

大分県の玖珠町森というところに、角埋山(つのむれやま)という、標高577mの山がある。昔、角牟礼城(つのむれじょう)という難攻不落の山城が築かれていたという。

 

標高500mくらいまで、自動車でいける道ができている。今回は、山の東側から北側へ回り込み、北側の斜面を登っていくルートを歩いた。

 

 

スタートは「三島公園」という場所。ここに車が10数台停められる駐車場がある。駐車場から、上谷という地区をあるいて登山口をめざす。

↓標高396mあたりで「三の丸経由」「焼不動経由」と、登山道がわかれている。今回は「焼不動経由」の道を選択する。

 

山道へとはいってゆく。陽が山間から姿をみせ、森に陽の光が差し込んでくる。

↓角埋山の登山口らしい登山口に着く。

標高は446mあたり。ここから階段を使って急な登りがはじまる。ときどき、登山道にクモの巣が張っているので、ストックではらいながら登っていく。

角埋山にはほとんど難所という難所はないが、「針の耳」という、岩に小さな穴が開いている場所から焼不動までの区間が荒れていて歩きにくかった。↓「針の耳」は標高457m付近。

↓善人だけが通ることができるといわれる「針の耳」。

↓「針の耳」からは、倒木や倒れた竹などで、登山道がふさがれていた。この樹々の間をくぐるようにして歩かなければならなかった。

 

標高495mあたりに焼不動がある。源頼朝の叔父にあたる源為朝が、一時期この角埋山につくられた角牟礼城に立てこもった。

為朝の死後に不動明王がつくられ祀られたが、戦国末期に焼けてしまい顔だけが残ったそうだ。「焼不動」という名前はこんな経緯で名付けられたようだ。

 

↓焼不動の背後には切り立った崖がそびえる。

↓焼不動からは左手に崖をみあげながら、西北西へ歩を進める。登山道には落ち葉がふりつもっている。

↓山頂が間近となって、最後に崖を登るような形になる。案内看板には”鎖場 難所”の文字があるが、実際には道は整備されているので、難なく登ることができる。

↓崖を登り切ってしまえば、なだらかな尾根道が続く。もうすぐ本丸跡がある山頂に着くはず。

↓山頂は原っぱになっている。周囲に樹々があるので展望はない。山頂は標高576m。

山頂から南南東へ、すこし下りたところに展望台がある。ここからの眺めがとてもいい。登ったH28年9月11日は玖珠の町に霧がかかっていた。白い海に小島がぽつりぽつりと浮いているような景色だった。

↓展望台からは角牟礼神社を経由し、大手門跡-櫓跡(やぐらあと)-二の丸跡など、角牟礼城の史跡をみながら下山した。

まとめ

登り下り、すべてふくめて1時間5分ほどの小登山だった。登山道は荒れていたが、看板はしっかりと配置されているので、道に心配はほとんどない。朝の気軽な運動にはちょうどいい山だと思った。

 

この登山ではじめてストックを使ってみたけど、荒れている道で、バランスがにくい箇所でストックの効果が実感できた。

 

写真を撮りながら、ストックを使うというのは、手で操作することが多すぎて面倒に感じることがあった。とくにカメラをポーチから取り出すときに、ストックが邪魔になるので、一度地面にストックを置く必要があった。

 

この部分をなにか改良できないか工夫が必要と思った。

低山を登って登山用ストックの効果をたしかめてみた 登山用ストックは必要?必要じゃない?

大分県玖珠郡玖珠町にある角埋山(つのむれやま)に登ってきました。最近、登山用のストックを購入し、その使い心地がどんなものなのかを知りたかったからです。

 

今回は登山用ストックを必要に感じた経緯を記録しています。角埋山登山の記録は後日に記します。

 

登山を始めて約4年になります。その間、登山用ストックを使ったことがありませんでした。他のかたが使っているのを見て、なんとなく「使ってみたいな」とは思っていました。だけど、「荷物になるんじゃないか」という懸念と、「ストックがなくても問題なく山には登れる」という感じで、必要性をあまり感じていませんでした。

 

ストックを購入しようと思ったきっかけ

ストックを購入しようと思ったきっかけが、少し前、国東半島にある屋山に登ったときのことです。(国東半島の西側を一望できる 豊後高田市の屋山を登る - 大分県 周遊~!!

 

屋山登山口に杖代わりにと、竹の棒がたくさん筒のなかに立てられていました。日ごろ、「ストックの使い勝手って実際使ってみないとわからないな…」と、竹の棒をストック代わりにさせてもらいました。

 

竹の棒だったけど、なんとまあこれが登りやすいこと。登りのとき足にかかる負担が軽くなるので、感じる疲労感がだいぶ少ない印象をうけました。特に下りのときに、足への負担が軽いのを感じました。

 

下りのときは、前のめりにならないようバランスを保つために、太ももの前の筋肉に強い負荷がかかります。それに段差のあるところでは、どうしてもドシンと下りがちでした。長い山歩きで、右膝を痛めたことがあったので、極力、周りの樹々や岩などにつかまり、そろりと下るよう心がけています。

 

ストック(竹の棒)をつかったら、四点で体を支えるので、当然バランスがとりやすくなりました。下りのとき先に杖を地面につくので、腕の力が手助けをしてくれて、ドシンと段差を下りることも少なくなりました。

 

「これならはやいうちにストックを買ったほうがいいな」と屋山から下りるときに、決断をしました。

 

意見は賛否両論 けっきょく自分で試して決めるのが一番

yahoo知恵袋などの質問サイトを参照してみても、ストックを持つ派、持たない派で意見が分かれていて、かえって「どっちがいいんだろ?」と悩みの深みにはまっていく感じでした。

 

山のなかで、実際ストックになるようなものを使ってみるのが、一番購入するか否かの決断に役立つと感じました。

 

ストックを使ってみると、体を支えるという機能以外にも、”手に棒を持っている”という、なにか安心感が出てくることにきづきました。人気のない山の中を、最近歩くことが多いので、「何か得体の知れないものがでてこないか…(出てはきません)」というちょっとした不安感が終始あります。

 

ストックがあったからって、これが武器になるものではないけれど、手に棒を持っているだけで、「なんとなく安心」という気持ちがあります。これも実際使ってみてはじめて知ったことでした。

 

まとめ

ぼくはストックを使ってこれからも登山をしていくと思います。これで体への負担が少しでも軽くなればいいなと思っています。屋山登山口に、竹の棒を設置してくれた方のおかげです。そのやさしい心遣いに感謝です。ありがとうございます。

大分県日田市のおいしいご当地まんじゅう 今川焼とは似て非なる ”月隈まんじゅう”

なんとなく今川焼(回転まんじゅう)をまるくしたような、このまんじゅう。”月隈(つきくま)まんじゅう”という。おいしいという評判を聞いて大分県日田市の「月隈万十本店」にいってみた。

場所:大分県日田市三本松1丁目4-39

現在地から「月隈万十」:Google マップ

営業時間:10:00~19:00

休業日:日曜日

 

月隈まんじゅうはカリっともっちり

↑上の写真は他のお客さんが帰ったあとに撮ったものだけど、ぼくが店に行ったときはお客さんが2組並んでいた。

月隈まんじゅうのメニューは、黒あん・白あん・カスタードが90円、「卵・ハム・キャベツ」の入った”玉ちゃんまんじゅう”が100円。この”玉ちゃんまんじゅう”の文字に気づかなかったために、黒あん・白あん・カスタードだけ買ってしまった。

↓中身はあんこなので、見た目は今川焼っぽい。だけど少し食感がちがう。今川焼は生地がふわっとしている一方、月隈まんじゅうは生地がもっちりしてる。生地のいちばん外側が一瞬カリッとして食感がいい。

 

月隈万十本店の”月隈”という名前の由来を調べていたら、”月隈”のほかにも日隈(ひのくま)、星隈(ほしくま)という名があることがわかった。

 

どうして日田市に流れる川は 日田川じゃなくて三隈川(みくまがわ)?

月隈万十本店の”月隈(つきくま)”という名前は、古くから使われている名前からつけられたそうだ。日田市には日隈(ひのくま)、月隈(つきくま)、星隈(ほしくま)という3つの丘がある。総称して三隈三山と呼ばれる。それぞれ標高が100mから110mほどの小さな丘だ。

昔、日田盆地は湖で、大ワシがこの湖で羽をひたし飛び立っていくと、湖の水が抜け干潟となった。そして月隈、日隈、星隈の三つの丘が現れたという伝承がある。

 

隈(くま)の語源は、”曲がって入り込んだところ”という意味もあるそうだ。日田市内をグネグネと蛇行しながら流れる川の形状も、三隈川の語源に一役かっているのかもしれない。

 

この”隈(くま)”という名がつく3つ丘の間を流れている川だから、日田市の川は日田川と呼ぶのではなく、三隈川(みくまがわ)と呼ばれるようになったそうだ。

 

まとめ

地名を由来を調べてみると、その土地の少し深い部分まで知れたりするのでおもしろい。まだ、日隈と星隈の神社には行ったことがない。せっかく日田成立の伝承を知れたので、それに関係する日隈・星隈神社にも行ってみたい。

警鐘を鳴らし大火事を防いだ「釣り鐘岩」 豊後高田市の伝承

大分県豊後高田市の夷(えびす)という地区は、あっとおどろくような景観が広がる。

国東半島中央部にある火山…両子山からの噴出物である凝灰角礫岩で造られた景観だ。中津市の耶馬渓に似ているので、夷耶馬(えびすやば)ともいわれる。このゴツゴツとした山は、その尾根を登り渡ることができる。切り立っているので危険な登山道だ。

この夷地区には、ほかにも不思議な景観があるので、それに付随するいくつかの伝承も残されている。

 

そのひとつが「西狩場の釣り鐘岩」だ。

 

釣り鐘狩場の伝承

西狩場という場所に、五柱明神(ごちゅうみょうじん:いつはしらみょうじん)という小さなお宮がある。このお宮本殿左側の岩壁に、釣り鐘のような形をした岩こぶがある。

これが「西狩場の釣り鐘岩」↓

釣り鐘にはこんな伝承がある。

 

夷(えびす)の奥、西狩り場には五柱明神というお宮がありました。本殿の左手には、釣り鐘をぶらさげたようなかっこうの岩こぶがありました。この釣鐘状の岩こぶには不思議な力がありました。

 

ある日、五柱大明神のすぐ下手にある松造(まつぞう)という者の家から火があがりました。晴天続きの上に風もあり、松造の家から隣家へと、またたくまに燃え移りました。

 

その時です。五柱大明神の岩の釣り鐘が、「ジャンジャン、ジャンジャン」と高く強く休むことなく大きな音で鳴り始めました。その音を聞いて、西狩り場の人はもちろん、隣村や横岳からも大勢の人々が駆けてきて、消火にあたり、大きな被害を出すことなく火を消し止めることができました。

 

それからのち、人々はこの岩の釣り鐘を大切に守り、お祭りもしているそうです。そして、西狩り場は、釣り鐘狩り場と呼ばれるようになったそうです。

 

五柱明神(ごちゅうみょうじん:いつはしらみょうじん)の場所

五柱明神の祀られるお宮は、ハジカミ山・尻付山のふもとにある。

現在地から「五柱明神」:Google マップ

まさに限界集落と呼ばれる場所だ。道路はどんどん狭くなり、車で行けるぎりぎりのところまでいくと、右手にみえてくる。両側には二つの民家がある。2016年9月現在、この二つの民家には人の気配はなかった。

 

五柱明神の庚申塔(こうしんとう)

道路わきに車を停めさせてもらい、お宮に向かう。鳥居や国東半島特有の造形をしている仁王像が迎えてくれる。鳥居も仁王像も小さなサイズだった。

社殿左側の岩壁に三つの石造物が祀られている。右側には二体の薬師如来像、中央が猿田彦大神の庚申塔(こうしんとう)、左側は祠。

高い場所に祀られていて詳細を調べられず、作られた時代は不詳。

もともとは、このコウシンさまを求めて、五柱明神のお宮までたどりついた。そこでたまたま釣り鐘岩にも出会えた。コウシンさまは、それぞれの土地の深い部分まで見せてくれる先導者だ。

すばやく食べるのがコツ 道の駅「慈恩の滝くす」の豆乳ソフトは粘り気少なく さらさらな甘さのソフトクリーム

日曜日に、大分県の”道の駅”…「慈恩の滝くす」にいってきました。

 

場所:大分県玖珠郡玖珠町大字山浦618番地の24

現在地から「慈恩の滝くす」:Google マップ

H28年7月23日にできたばかりだそうで、小さな道の駅ながら、たくさんの人が来ていました。人がたくさんすぎて、道の駅の駐車場はまんぱい。車をとめることができなかったので、国道をはさんで向こう側の駐車スペースに停めることとなりました。

道の駅すぐそば…あるいて5分くらいのところに”慈恩の滝”という立派な2段滝があります。そこにみなさんは行ってらっしゃるようで、ぞくぞくと滝から、道の駅のほうへ人が歩いていってます。

↓こちらの食事処は、道の駅設立以前からのもの。

↓写真のように、お店の広さもこれだけの小さな道の駅。イートインスペースが別館にあり、こちらも同じくらいの広さ。どちらの店内も人がたくさんでした。

さて、目当ての豆乳ソフトがこちら↓。ミルクでつくられたソフトクリームよりも、口どけがサラサラ。さっぱりしていると表現したほうがいいのかも。甘さはほんとに少なくて、後味がよくてさわやかな味です。ただ注意しないといけないのが、粘性が少ないので、暑いなかだとすぐに溶けること。速攻で食べないと大変なことになりますよ。

こちらの豆乳は、”万年元気豆腐(はねげんきとうふ)”をつくるときにできた豆乳。万年元気豆腐は駅内にも売られてて、以下のような説明がされています。

 

平成の名水百選に大分県で唯一選ばれた「下園妙見様湧水(しものそのみょうけんさまゆうすい)」を使い、ひとつひとつ丁寧に作っています。大豆は大分県産と佐賀県産の一等大粒大豆を使用。「作る人も食べる人も、みんなが元気で健康に暮らせるように」という願いをこめた、甘くまろやかで美味しいお豆腐です。

 玖珠町にある万年山(はねやま)山麓からの湧き水を使っているんですね。

↓玖珠の町をあるいていると、いろんな場所で、こちらのかたに会います。ゆるキャラの「くるりん」。

豊後高田市にある名山 猪群山(いのむれさん) 登山 常磐コース

牟礼(むれ)という名のつく山や史跡が大分県に3つある。

 

  • 角牟礼城(つのむれじょう):玖珠郡
  • 飯牟礼神社(いいむれじんじゃ):豊後高田市
  • 騎牟礼城(きむれじょう):竹田市

牟礼(むれ)という言葉に興味がでたので、大分県だけではなくて、全国にもこの名前がついた地名はあるのか調べてみた。

 

牟礼山、牟礼駅、牟礼村、牟礼町…と、少し調べただけども、いくつも見つけられる。ぼくが調べた限りでは、牟礼の名前がついている町村はまわりの町村との合併で、すべて消滅してしまっているようだ。

 

  • 長野県上水内(かみみのち)郡牟礼村(むれむら)、2004年消滅
  • 香川県高松市の牟礼町(むれちょう)、2006年消滅
  • 山口県防府市の牟礼村(むれそん)、1936年消滅

山の名前や駅の名前に”牟礼”という名が残っているものがあるようで、古い言葉なのかなという想像がわく。

 

牟礼(むれ)という言葉の響きから、なんとなく「”群れ”→”集落”とかいう意味があるのかな…」という予想ができる。”地名用語語源辞典”によれば、「山」とか「盛り上がった場所」とか、「集落」という意味があるそうだ。

 

猪群山の概要

大分県豊後高田市には、猪群山(いのむれさん)という、標高458mの小さな山がある。

国東半島の北西部に位置する。飯牟礼山(いいむれさん)と、書かれることもあるそうで、もともとは飯牟礼山(いいむれさん)で、その後に言葉の響きが変化して、猪群山(いのむれさん)と呼ばれるようになったんじゃないかなと、ぼくは勝手に想像している。

 

猪群山山頂から東北東に300mほど歩いていくと、もうひとつピークがある。山頂が458mで、もうひとつのピークが442mほどで、山頂よりも20m弱低いピークだ。↓青色丸で示した場所。

この東北東にあるピークには巨石群が祀られていて、その用途が何であったのかは、いまだに解明されていない。巨石信仰の遺跡とか、仏教信仰の霊場跡とか、はたまた自然にできた地形なんじゃないかとか…。

この猪群山に登ってきた。登山ルートは、猪群山の南西から登る”常盤コース”と、北側から登る”臼野コース”があって、今回は常磐コースを登った。常磐コースのほうが、距離が長くて比較的険しい。

 

常磐コース登山口までの道のり

常磐コースの登山口までは県道654号線を東南東へ向かっていると、左手に「猪群山登山道」の看板んがでている。

看板から登山口まで2㎞ほど。駐車スペースは2か所にわけて十分にある。

登山口から”立石”まで

登り始めは、しいたけが栽培されている雑木林のあいだをぬける、ゆるやかな登り。

↓しだいに石垣がみえはじめる。

この石垣がある辺りは、昔、炭焼きがおこなわれていたようだ。

炭焼窯の跡が残っている。

↓標高150mあたり。ゆるやかな斜度の尾根を登っていく。

↓標高200mあたり。

 ↓349mの表示がしてある地点から登山道まで尾根がのびている。左側に尾根、右側に谷が読み取れる。

↓その実際の写真がこれ。谷の左側が小高くなっている。この小高い尾根にそって、かすかな踏み跡がみられたため、こちらにも登山道があるのかなと思って少し登ってみた。だけどとても険しくて、急登だったので、途中でひきかえしてきた。正規のルートを登ることとした。

↓登山道の途中でみられる、岩に刻まれた植林の記録。

↓”大正元年”とか”昭和28年”の文字が見える。ずいぶん古い記録だ。

↓標高230mあたりから斜度があがってくる。

↓標高290mあたりで「立石」(たていし)がみられる。

大きな岩が地面に突き刺さっているような感じだ。

↓立石からは一時的に眺望が開ける。

 

”立石”から”いっぷく望”まで

↓標高290mあたりから、いちだんとまた勾配が高くなる。「こりからが…ひいぢぃ…でぇ…?」の看板通り。これまでもだいぶ登ってきた感があるが、最後のふんばりどころという感じだ。

↓標高400mふきん。「いっぷく望」という場所にでる。

↓いっぷく望からは、すぐ下に真玉温泉のある集落や屋山(ややま)などが見通せる。

 

”いっぷく望”から頂上まで

↓いっぷく望からは、ゆるやかな勾配(20°前後)の尾根が山頂まで続く。

↓山頂がみえてきた。

↓山頂には二等三角点がある。

山頂からの展望

↓山頂からも少しは展望はあるが、ほとんどが樹々に囲われ展望はよくない。

↓巨石群のあるもうひとつのピークへと続く登山道。今回は行かなかったが、巨石群のあるピークからの眺めのほうが、山頂からの眺めよりもいい。

↓別の日に撮った巨石群のあるピークからの眺望。

↓国東半島の山々が一望できる。

今回は総移動距離が2.6㎞。累積標高(+)が507mの登山だった。

 

常磐コースの登山口はモミジが植えられていて、11月末は美しく色づく。国東半島の紅葉スポットの穴場である。

 

ooitasyuyu.hatenablog.com

 

仕事をはやく処理するための3つの方法

ぼくは仕事が遅いです。ゆっくり時間をかけて行なうことが性に合っているのですが、現実、そんなことも言っていられません。仕事をすばやく確実にこなしていく人が、仕事をするときに、頭のなかで何をどういうふうに考えているのかを知りたくて、この本を読んでみました。

 

仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?

 

ぼくなりに、この本を読んでわかったことを3つにまとめてみました。引用部の( )内はKindleの位置番号を表しています。

 

①まだ慣れていない仕事はスピードよりも確実性をあげることに重点をおく

 ぼくは社会人になりたての頃、ある製品の原料在庫の管理をまかされていました。原料在庫数をかぞえまちがえて、上司に作業のやり直しを言い渡されることがたびたびありました。

 

いちど行なった”原料在庫を数える”という作業を、また一からやりなおさないといけなくなります。確実に、間違わずに作業を完了していたら一回で済んだものを、通常の2倍の時間をかけてやらなくてはならなかったのです。

 

仕事をパッパッとこなしていったほうが、”できる人”と思われると勘違いしていたころの話です。仕事をすばやく処理できるひとは、仕事が確実にこなせるようになって、すばやくできる工夫をしてきたひと。このことが理解できるようになるのは、ずっと後になってからです。

 

確実にやるということは、一見遅いようにも見えますが速さにつながります。やったことが間違っていたら、やり直さないといけません。どこからやり直すかを考えること自体にも、時間がかかります。実は、速くやって間違ってしまうよりは、ゆっくりやって確実な方が最終的には速いのです。(Read more at location 180)

 

②いつでもどこでもすぐにメモできる環境を整える

鍋に火をかけて煮込み料理をしているとき、電話がかかってくる。電話で会話をしながらも、鍋に火をかけていることを頭の片隅に記憶している。これがワーキングメモリです。

 

通常だったら、頭のなかに情報を記憶しながら、その記憶していることとは全く別の作業をしていても、日常生活では問題がありません。メモをとらずとも。でもこの”頭に記憶する情報”が多くなるほど、”うっかり忘れる”ということが起こりやすくなります。

 

ワーキングメモリには限界があります。「マジカルナンバー7±2」という概念は、ひとが覚えられる記憶の量はわずかであるということを説明してくれる、わかりやすい概念です。数字なら約7個、文字なら約6個、単語なら約5個まで頭の中で一時的に記憶することができるそうです。

 

そんな頼りない記憶の容量なので、ワーキングメモリの補助をする目的で、考えていることや、得られた情報を随時メモする必要があります。そうすることで、自分がこれまで考えていたことを、外部に記憶します。ワーキングメモリを助けるためにメモをとります。

仕事を速くするためのノート術で必要なポイントは2つあります。  ひとつは、速くノートをとること。もうひとつは、後で読んだときに、すぐに内容を思い出せることです。(Read more at location 369)

 

 ToDoの漏れをなくして仕事を速くするために、私は手帳を使い倒しています。手帳のタイプについては私なりのこだわりがあります。それは、

・スケジュール欄は左のページのみに縦型にデザインされていること

・そのスケジュール欄の下にメモを書く欄があること

・右ページはすべてメモ欄であること

です。(Read more at location 403)

 

ToDo管理がうまくできない人は、「あれをやらなくちゃ」という内容が常に頭の中に残った状態になっています。やるべきことが5個あれば、その5個がときどき頭の中に思い出され、「あれもやらなきゃ」「これもやってないや」と心配ごとが増えてしまいます。そうすると、そちらに気を取られてしまい、集中すべきことに集中できなくなってしまいます。(Read more at location 432)

 

考えごとをするときに頭のなかだけで考えていると、考えていることもどんどん忘れていってしまうので、頭のなかで堂々巡りが起きて、モヤモヤした状態からなかなか抜け出せません。そのために考え事をするときも、考えていることを紙に書き出していくことが有用です。

 

2012年の映画『アウトロー』で、主役のジャック(トムクルーズ)が、「オレにメモは必要ない」と言うかっこいいシーンがありますが、ぼくにはメモが必要です。

 

絵や表をつかってすばやくメモをする

文字を丁寧にメモっていては、どんどん入ってくる情報の要点をつかんで、メモにとることができません。すばやくメモをとるときに活用する必要があるのが絵や表です。

 

いくら速く書いても「後で読めないノート」「まとめ直す必要のあるノート」はとても非効率です(Read more at location 373)

 

絵や表であれば後から開いたときにすぐわかりますし、「あのときこう言ってたな」というイメージをすぐに思い出すことができます。また、他の人への説明も容易になります(Read more at location 377)

 

 実際に、イラストや表を使ってメモをする方法を試してみると、得られた情報を記録すると同時に、情報をわかりやすく加工する必要があるので、理解しながら記録できる感じがあります。

 

 

③必要最低限の点数のものを必要最小限の時間でアウトプットする

「こんなに凝った資料をつくらなくてもよかったのに」、「時間をかけてもいいから、もう少し丁寧にやって」など、仕事の内容によって求められる質が変わってきます。その”求められる質”が、顧客(上司)と提供者(自分)との間でズレていて、トラブルの原因になることが、ぼくの場合たびたびあります。ふりかえってみると、コミュニケーション不足が一番の原因だと思います。

 

まず、仕事に取り掛かる「前」に、その仕事のゴールを何点にすればいいのかを決めましょう。(Read more at location 277)

 

 最も意味がないのが、メモレベルで調査結果を報告する20点レベルでよかった仕事に、80点の労力をかけてパワーポイントにまとめ、報告してしまうことです。(Read more at location 285)

 

払った労力と時間を無駄にしないためにも、必要とされているレベルを、仕事をする前に明確にしておく必要があることがわかります。

 

・なぜこの仕事をするのか?

・いつまでに完了する必要があるのか?

・どの程度の完成度が求められているのか?

 

この3点を個人的には、確認しておきたいと思います。