日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

福岡県嘉麻市

水神棚 福岡県嘉麻市千手

初夏、田植えが終わったころや秋の稲穂が波打つころ、水辺や田の水の取り入れ口に四角い竹の棚を見ることがある。これを土地の人たちは水神棚と呼んでいる。『穂波町ものがたり』P.124 こちらの写真は福岡県嘉麻市の千手(せんず)という地区でみかけた水神…

豊前国と筑前国との境を示す大谷国境石 福岡県嘉麻市上山田

豊前と筑前との国境を示すための国境石が嘉麻市(かまし)の上山田という地区に残っていました。この国境石は明治時代以降につくられたレプリカです。国道322号線沿いで「大谷口」という名前のバス停がそばに立っています。 場所:福岡県嘉麻市上山田 座標値…

天神社の参道脇に祀られる三基の庚申塔 福岡県嘉麻市上西郷

福岡県嘉麻(かま)市の上西郷 久吉という地区に、天神社が鎮座します。この神社の参道脇で三基の庚申塔に出会うことができました。 地図で確認してみると、天神社は嘉穂中学校のすぐ北側に鎮座していることがわかります。民家の間を通って神社へと歩を進め…

堀り開削のために犠牲となった『正人どん』 その遺構を訪ねる 福岡県嘉麻市上西郷

『一鍬堀り(ひとくわぼり)』という言い伝えが福岡県嘉麻市に残っています。これを知ったのは『遠賀川-流域の文化誌-(香月靖晴著)』P.281-282を読んでです。 『一鍬堀り(ひとくわぼり)』の概略 嘉麻市では1827年ごろ、遠賀川を境として東側に黒田藩、西…

梅の花がみごろをむかえていました【2022年3月7日 嘉麻市梅林公園】 福岡県嘉麻市下山田

福岡県 嘉麻(かま)市に私用でおとずれた際、嘉麻市梅林公園に梅をみにいきました。2022年3月7日(日)時点では、ほとんどの梅の花が開花していたように感じます。公園の広場ではイベントが行なわれていたようですが、たくさんの人があつまっている場所は苦手…

日吉炭鉱の巻き上げ機台座 福岡県嘉麻市牛隅

ずっと、これは何?と気になっていた遺構です。県道沿いの斜面にあります。 場所:福岡県嘉麻市牛隈座標値:33.5726129,130.7383196 炭鉱内に人や物資をはこぶための巻き上げ機を固定するための台だそうです。

廃線跡探訪-漆生(うるしお)線の才田駅とコンクリート橋梁- 福岡県嘉麻市漆生

かつて、福岡県嘉麻市の「下鴨生駅」から「下山田駅」までを結んでいた漆生(うるしお)線という廃線をめぐってみました。漆生線の廃線跡について参照させていただいたのが、サイト『鉄歩の達人-廃線探索-漆生線』です。 漆生線のだいたいの位置が、福岡県の…

射出引神社 境内

場所:福岡県嘉麻市上山田座標値:33.5554204,130.7667580

猿田彦大神の別名がきざまれる庚申塔 福岡県嘉麻市上山田

福岡県嘉麻市にある射手引神社に「大田神」という神様の名前が刻まれる庚申塔が祀られています。その情報が得られたのは『庚申信仰 (小花波平六著)』P.219で、ここでは”大田神の庚申塔”が列挙されています。 こちらの写真が射手引神社の正面参道です。参道の…

「穂日命」という神さまの名が刻まれる珍しい庚申塔 福岡県嘉麻市上臼井

福岡県嘉麻市上臼井にある日吉神社。日吉神社、一の鳥居をくぐるとすぐ左側の参道脇に二基の庚申塔が祀られています。 日吉神社の庚申塔 場所:福岡県嘉麻市上臼井 座標値:33.563855,130.707931 ふたつのうち一基は珍しく、庚申尊天でも猿田彦大神でも青面…

佐用(さよ)姫伝承と道祖神とが結びついた?【小夜媛宮】 福岡県嘉麻市 上山田

福岡県嘉麻市に「小夜媛(さやひめ)宮」という小さなお宮があります。このお宮には、腰から下(つまり性器)の魔除けの神様として小夜媛が祀られています。 小夜媛の伝承として、お宮前に看板が立てられていました。その内容をかいつまんでご紹介すると… ・…

宝さがしのように楽しい 【廃線】上山田線をたどる 福岡県飯塚~嘉麻市~田川郡

上山田線(かみやまだせん)は、福岡県飯塚市の飯塚駅から田川郡川崎町の豊前川崎駅までを結んでいた、JR九州の鉄道路線です。1895年4月5日から1988年9月1日までの93年使われつづけた線路で、はじめは筑豊炭田から産出される石炭を輸送する目的で敷かれまし…

【廃線跡】上山田線の鉄橋 福岡県嘉麻市上山田

2019年12月15日(日)に、福岡県飯塚市の飯塚駅から、田川郡川崎町の豊前川崎駅までを結んでいた、JR九州の廃線を訪ねました。その廃線の名前は「上山田線(かみやまだせん)」です。 上山田線は、1895年4月5日に開通し1988年9月1日に廃止となりました。開通…

遠賀川源流の地では地下水が出入りしていた 福岡県嘉麻市桑野

福岡県の北部を流れる大きな川として、遠賀川(おんががわ)があります。遠賀川の長さは60.7㎞、流域面積が1030平方km…と、九州のなかでは6番目に大きな川といわれています(参照:『遠賀川-流域の文化誌』P2) 遠賀川の源流は、福岡県の嘉麻市(かまし)に…

首渕(つぶろぶち)のそばに祀られる女神さま 福岡県嘉麻市桑野

福岡県嘉麻(かま)市に首渕(つぶろぶち)という場所があると知り行ってみることにしました。この渕のそばには、宝暦元年(1751年)に建てられた「市杵島姫命(いちきしまひめ)」が祀られる祠があるといいます。 その情報が得られたのは、『遠賀川-流域の…

駅舎の場所が変わり 名前が変わった駅 福岡県嘉麻市鴨生

同じ駅の敷地内で、駅舎が移動しただけで、駅名が変わってしまったという珍しい駅があります。それが下鴨生駅(しもかもおえき)です。下鴨生駅は福岡県嘉麻(かま)市の鴨生(かもお)にあるJR後藤寺線の駅です。 場所:福岡県嘉麻市鴨生 座標値:33.614676…

山野の五百羅漢像 福岡県嘉麻市

場所:福岡県嘉麻市山野1609 座標値:33.610772,130.710366

山野の楽(2018.9.23)と宇佐神宮の関係 福岡県嘉麻市山野

体の前に太鼓をかつぎ、背中には長さ2mほどの御幣(ごへい)を背負っている人たち。これは山野の楽と呼ばれる民俗芸能の恰好です。 山野の楽は、2018年では9月22日(土)と23日(日)に、福岡県の嘉麻市山野で開かれました。太鼓芸能の楽は、とても珍しいら…

国道211号線沿いの猿田彦大神

場所:福岡県嘉麻市桑野座標値:33.505544,130.785920 正面に向かい左側面に「明和三年丙戌□□吉日」と刻まれる猿田彦大神の庚申塔。 明和三年は1766年 干支は丙戌(ひのえいぬ)。 かなり巨大で前に立つと圧倒されます。福岡から大分へ抜ける国道211号線沿い…

秋月街道 千手宿の庚申塔と猿田彦大神

先日、福岡県嘉麻市の千手(せんず)という場所に珍しい卒塔婆があるという情報を得て、その卒塔婆をさがしに行ってみました。結局、卒塔婆は見つけることができませんでしたが、新しいことを発見できました。この千手(せんず)という地域は昔、秋月街道の…

秋月街道の宿場町 千手(せんず)宿の恵比須様

場所:福岡県嘉麻市千手 地図:Google マップ 嘉麻市の千手(せんず)という場所に宝篋印塔があるとの情報を得て、探しにいってみました。そのとき、たまたま道ばたにこの像↓があるのを見つけることができました。 はじめは、おじいさんとおばあさんが刻まれ…

年迎えの準備 福岡県嘉麻市 射手引神社

嘉麻市の射手引神社の前を通ると、なにかたくさんの灯籠が闇夜に浮かんでいるのが見えました。思わず車を停め、カメラを手に立ち寄ってみました。 灯籠が整然と並ぶ景色が、こんなに美しいとは。 場所:福岡県嘉麻市上山田 「射手引神社」

はじめてみつけた馬頭観音さま 福岡県嘉麻市

最近、「筑豊の近代化遺産」という本をみつけて、この本を元にして、史跡めぐりをしています。 筑豊の近代化遺産 posted with ヨメレバ 筑豊近代遺産研究会 弦書房 2008-09-01 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net ふだん通り慣れているこの場所に、こんな歴史…

鮭(さけ)を祀る珍しい神社 福岡県嘉麻市

鮭を祭るめずらしい神社があると聞いて、福岡県嘉麻市の鮭神社に行ってみることにしました。 場所:福岡県嘉麻市大隈 地図:Google マップ そもそも、どうして鮭を神様として祀るようになったんでしょう? それは、こちらのかたのブログが詳しいです。 鮭神…

山野の石像群 福岡県嘉麻市山野

1271年に、妙道(みょうどう)というひとが奉納したといわれる「山野の石像群」。人々には五百羅漢といわれて親しまれています。 場所:福岡県嘉麻市山野1609 地図:Google マップ 五百羅漢とはいっても、実際には390体ほど。「筑前国続風土記」によると…

嘉麻市(かまし)才田の庚申塔

福岡県道439号線を、西へ進んでいくと、千手川と交差する場所がある。この場所に架かる橋のすぐそばに、庚申塔が祀られている。 場所:福岡県嘉麻市嘉穂才田 地図:Google マップ なにかの倉庫らしいものが、庚申塔の背側にあるけど、おそらく、近くの材木工…