日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

虫や急勾配、足元が悪いなど 条件の悪い山ほど登山用スティックが活用できる

福岡県宗像市にある戸田山に登ってみました。今回の登山では、登山用スティックが活躍をしました。登山道に張れられているクモの巣を払う手助けをしてくれ、すべりやすい登山道で転倒するのを防いでくれました。

 

スティックって、久住山のような歩きやすい山ではなく、里山のようなあまり人がはいっていかない山で、その役割を主に果たしてくれるようです。 

 

戸田山の概要

戸田山は遠賀郡と宗像市との、ちょうど境目にある山です。標高は267mと低く、戸田山ふもとでは登山道脇や、登山道自体に小川がながれていて湿度が高いです。そのためか、蚊や小バエが多く、さらにクモの巣も登山道にたくさん張られているので、歩きにくさがありました。

標高が150m以下の箇所では湿気が強くて、足元が滑りやすかったり、ぐちゅぐちゅとなったりしている箇所があります。150m以上になると、この傾向はすくなくなります。登山口付近よりも山頂に近い山道ほど、道は整えられていました。

 登山口へのアプローチ

岡垣町の海老津(えびつ)という町から、県道287号線を南に車で7分ほど進みます。すると、左手にこんな看板が立っているのに気づきます。

↓ただし、この道には車が侵入するのは、道が悪く困難なので、周囲に駐車場をみつけなければなりません。

↓登山口付近に溜池があり、その溜池のすぐそばに駐車できるスペースがあるので、ここを利用させてもらいました。

 ルートの総移動距離は2.9㎞。累積標高(+)は454m、所要時間は1時間28分となりました。

 

駐車場から登山口までは、ほんの数十mです。

 登山口付近からの山の外景はこんな感じ↓。実際は、見通しはよくないので山の一部がみえるかたちとなります。山の谷の部分を登って、それから稜線を進んでいくことがわかります。

 

登山口から大頭まで

登山口からはいくつかの分岐はあるものの、案内の看板が要所要所に掲げられている。登山道の左側(北側)には地形図では農園があるようです。左方向にのびる作業道にまよいこまないよう注意します↓。

 

二つ目の分岐です↓。ここの分岐は看板がたてられています。

 

二つ目の分岐をすぎると、道はさらに悪くなります。足元は凸凹で、湿気があります。苔むした岩で足をすべらせないよう注意します。

 

ルートの分岐地点にたどり着きました。

戸田山は、はじめての場所なので、難易度が易のほうを選びました。

 

このあたりは標高120m付近。

雑草が生い茂り、踏み跡がわかりにくくなっています。

 

ところどころ足元がじゅくじゅくです。

一部、コンクリートの舗装道が顔をみせますが、ここには杉の落ち葉がたくさんふりつもり、さらに道路にはコケが張り付いているので、すべらないよう注意します。

舗装道をぬけると再び細い山道にもどります。

 

稜線に近づくにつれて、だんだん斜度が増すのが体感できます。

稜線にたどりつきました。ここで、”大頭”という場所へ進むか、山頂へ進むかで分岐があります。

今日はいちど大頭という場所に行ってみることにしました。地形図をみるとほとんど高低差はなく、10m以内の高低差になっています。楽な行程になることが予想されます。

 

↓以下は平らな稜線が伸びていきますが、山道にクモの巣が張られているために、スティックをうまく使いながら道を切り開いていきます。標高200mあたりになると、下よりは湿気があまりないので、陰気な感じからは解放されます。

けっこう、うっそうとしている感じが写真からはしますが、実際には踏み跡がしっかり残されていて歩きやすいです。

↓大頭にたどりつくちょっと手前は、登りになっていて小さい丘になっていることが感じられます。

大頭は大人が5人から6人、円座になれるほどのスペースとなっています。木漏れ日が気持ちいい。

 

大頭から山頂へ

さて、大頭・山頂分岐地点までもどり、山頂へ歩を進めます。分岐からすぐに急登がはじまります。勾配がだいたい30%から40%。またここでもクモの巣がはびこっています。山頂までの急登ではスティックが重宝しました。

少しだけ竹林を抜け、再度雑木林にもどります。

竹の落ち葉はすべりやすいので注意をする。

落ち葉によって歩きやすさが違ってくる。広葉樹の落ち葉のほうが、竹の落ち葉よりもやや歩きやすい。

勾配はこんな感じ↓

↓山頂がみえてきた。山頂手前になると勾配はやや滑らかとなります。

↓二等三角点が設置されています。

↓山頂からの眺望が通るように樹々が切られています。そうでなければ、視界はひらけていないのでしょう。

↓樹々の間から宗像の街が見通せる。

山頂を後にして、こんどは戸田山の北側を周って降りるルートへと行く。

地形図をみると、登ってきたルートよりもさらに勾配が強いことが読み取れます。130mほどをいっきに下っていく様子です。この下りが谷になっている部分まで続くようです。

稜線が終わり、強い下りがはじまります。

途中、足がかりがあまりないので、すべりやすいです。特に竹林ではうまくスティックを使って横向に降りていきます。できるだけ大股ならず、小刻みに歩を進めます。

いくら登山道周囲は荒れていても山道はしっかりと残っていて、歩きやすいです。管理されているかたに感謝です。

↓標高が200m以下になると、再び広葉樹林が広がります。

↓広葉樹林帯もけっこうな斜度です。

↓標高が160mくらいになると、湿度が増し、じめじめとした雰囲気の森になります。同時にクモの巣がわんさと山道に張られています。

↓標高146m付近で、一部舗装された道にたどりつきます。

谷部に着いたことがわかりホッと一息です。

↓山道のそばには小川がながれています。ここが谷になっている証拠です。

登山道が小川の一部となっています。

南回りか、北回りかの分岐に辿り着きました。後は駐車場まで舗装道を進んでいきます。

 

まとめ

今回は登山用スティックが活躍しました。勾配が強く、落ち葉もあり滑りやすいとともに、クモの巣がたくさん張っている登山道という特徴があったからです。

 

ところどころに地面がぐちゅぐちゅの部分があるため、足をつく前に一度スティックで地面の状態を確認もできました。

 

こういった条件の悪い山ほどスティックは有効に使えることが実感できました。

戸田山の標高が150以下の箇所は、雨の降ったあとはさらに条件が悪くなると予想されます。登山道の一部が小川と合流するためです。蚊や小さなハエが多くて不快だったこともあるので、戸田山には、天気がつづいていて、虫の少ない寒い時期に登ったほうがよさそうです。