日々の”楽しい”をみつけるブログ

史跡探訪と写真好きのku-(くー)といいます。日々の生活に楽しみをみつけて、紡いでいこうとするブログです。

豊後高田市の民話 西叡山(さいえいざん)の土蜘蛛の話

豊後高田市小田原地区に、西叡山という山があります。「西の比叡山」と呼ばれる由緒ある山で、高山寺という六郷満山の惣山本寺がありました。京都から西を統括していたと伝えられていますが、江戸初期に火事で焼失してしまいました。(昭和に高山寺は再建されました)

 

↓これがその西叡山。雪化粧をしていますが、ふもとにあるのが田染(たしぶ)の集落です。昔 撮った写真です。

豊後高田市の出版している「ほとけの里の民話」に、この山の民話が残されています。

 

昔、西叡山のふもと田染(たしぶ)の里に、茂十(もじゅう)という男が住んでいました。茂十はたいそう働き者で、炭焼きをしてくらしをたてていました。

ある日、仕事が一段落し休んでいると、小さな蜘蛛(くも)が、茂十の足首に糸をまき始めました。珍しがって見ていた茂十も気味が悪くなって、足首に掛けられた蜘蛛の糸をはずすと、そばの石に掛け替えました。

それからどの位経ったでしょう。さっきの石に掛けた蜘蛛の糸がピーンと張って、そばの洞窟へと続いています。茂十はおそるおそる穴の中をのぞいてみました。

「グワーッ」毛むくじゃらで、丸太ん棒のような足をした大きな蜘蛛が茂十に襲いかかって来ました。「ギャーッ」茂十は死にもの狂いで山をかけ下り、村へ逃げ帰りました。

茂十は、それから三日三晩高熱を出し、うめき続けたそうです。あれ程働き者だった茂十も、二度と西叡山には行かなくなったそうです。

今でもその時の石や洞窟が、西叡山には残っています。

実際の西叡山は登ってみると、ハイキングにはうってつけですよ。高山寺の駐車場から山頂まで、ゆるやかな山登りが楽しめます。高山寺の駐車場からの眺めは下の写真のように絶景です。国東半島を一望!