庚申塔(こうしんとう)って、なぜか魅力的。
でもそれがなんで魅力的なのか、
頭のなかでぼんやりとしているものを言語化できないままでした。
でもこんなステキなサイトをみつけました。
このサイトで庚申塔の魅力について語ってくれています。
一部を引用させていただくと…
庚申塔は全国的に、しかも多量に分布しており、変化に富んでいるので思いがけない発見がある。(中略)今まで知られていなかった主尊や塔形の庚申塔が見付かる機会があるほど未知の部分が隠されている。つまり発見の楽しみがあるわけである。民俗の宝庫 > 庚申塔物語 > 庚申塔入門 > 庚申塔の魅力
ぼくの場合は、庚申塔の形態そのものというよりも、
祀られている場所におもむくのが楽しいという感じです。
景色のいい場所が多い大分県ですが、
その多くが観光マップなどで紹介されているわけではありません。
僕自身が好きな景色…
めずらしくて、きれい、そして人の生活が感じられる景色。
こんな景色をみつけるには地道に歩いてまわるしかありません。
でも、やみくもに歩いてまわっても徒労に終わることも。
暗い海で航路を示してくれる灯台のように、
道しるべの役割をしてくれるのが庚申塔だと感じています。
古書の情報やネットサイトなどをたよりに庚申塔を探しもとめると
観光情報に載っていない場所にまで足をのばすきっかけになります。
そんな場所だからこそ、けっこう記憶にきざまれます。
ときにはあまり知られてない写真スポットをみつけることもできます。
庚申塔さがしって楽しいですよ。
時代とともに庚申塔の形態も変化しているようなので、
じょじょにこんなディープなほうにも入りこんでいきたいです。
民俗の宝庫 > 庚申塔物語 > 庚申塔入門 > 塔の移り変り
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とりあえず、今日の庚申塔 ごしょうかいは、「走水庚申塔」です。
場所:大分県豊後高田市大岩屋
現在地から走水庚申塔:Google マップ
こんなに立体的に彫られている庚申塔ははじめてみました。
青面金剛像(しょうめんこんごうぞう)で、顔がひとつ、
手が二本というのもめずらしいですね。
足元には二匹の猿とニ羽の鶏がほられてます。
右手には三つの穂があるやり…三叉槍(さんさそう)。
隠れキリシタンの文化をにおわせるように十字架のような形ですね。
刻印から…1719年につくられたようです。