国東半島には、4百数十基もの庚申塔があって
その多くが西国東に祀られています。
豊後高田にも比較的に数はすくないものの
各町村や谷ごとに、それぞれ特色のちがう庚申塔があるんです。
豊後高田市の街なかにも庚申塔はあるそうですが
ぼくはまだそれを確認できていません。
今回は、その豊後高田市の庚申塔のひとつ
鼎(かなえ)という地区にある庚申塔のごしょうかい。
場所:大分県豊後高田市鼎(かなえ)390 正一位稲荷大明神
現在地から鼎(かなえ)の庚申塔:Google マップ
だいぶ朽ちている赤い鳥居をくぐって、山道をすすむと
【正一位稲荷大明神】がまつられる祠へとたどりつきます。
こだかい丘をのぼると、ちょっとした広場になっていて
ひときわ赤く塗られた鳥居が。
比較的、近い時期にこの鳥居は作りなおされたのでしょうね。
ふたつの祠の右どなりに、青面金剛像の庚申塔をみつけました。
六本の腕に、ひとつの顔。つまり一面六臂(いちめんろっぴ)の青面金剛像(しょうめんこんごうぞう)です。
嘉永四年、つまり1851年の銘。
青面金剛像のあしもとには三猿が刻まれてます。
だんだん田植えの時期がちかづいてきて、田に水がはられたり、
はやければもう田植えをはじめるという場所も。
あと一か月ほどでホタルのとびかう景色を
田染荘(たしぶのしょう)などでみることができますね。