日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

素朴な石造美術がてんこもり 小武寺(おだけじ)の境内にまつられるコウシンさま

場所:大分県杵築市山香町小武(おだけ)

現在地から【小武の庚申塔】:Google マップ

 

大分県杵築市山香にある小さな集落 ”小武(おだけ)”。

みるかぎり10軒くらいの家しかみえない。

この小さな集落に小武寺(おだけじ)という、これまた小さなお寺がある。

お寺は小高い丘につくられ、ここからは田園風景がひろがる。

背後には山がそびえる。

大分県のよくある、自然豊かな環境。

↑下からみあげた”小武寺”

 

お寺にのぼる階段をあがると石造り仁王像が迎えてくれる。

異様にギョロっとした目が印象的な顔。

体形もそぼくな感じで、ずんぐりむっくり。

 

境内には”国東塔(くにさきとう)”とよばれる

国東半島独特な形態をもつ宝塔がたつ。

これまでぼくが見たなかでも、めずらしい国東塔。

写真じゃ伝わりにくいけど

高さが3mちょっとで、胴まわりが3mの

重量級の国東塔。

 

国東半島を周ってきたけど、

こんなにおおきなものはみたことがない。

これまた、仁王像とおなじようにずんぐりとした印象。

 

今回、目当てにしていた庚申塔はこちら↓

半分でぽっきりと折れてしまっています。

こんなに厚い石板は折れるなんて。

いつの時代か、意図的に折られたって

考えるのが自然ですね。

 

青面金剛の頭のうえには”月”と”端雲”

そして足元には、二人の”童子”と”猿”。

折られた石版で全部みえなかったけど

たぶん”鶏”も”猿”の隣にいるんじゃないかな。

 

境内には庚申塔や、国東塔のほかにも

たくさんの石造物が祀られてて

ボリューミーなお寺でしたよ。

コウシンさまとか、石造美術巡りをする時間が

とれていませんでした。

 

今日ひさしぶりに、コウシンさまを探し、

そして見つけて、パチリパチリと一人で

写真撮ってると、イライラしてた気持ちが落ち着き、

ちょっと気分が前向きになる気がしました。

 

「やっぱりこのときが気持ちを整理する時間なんだな」

と改めてしんみり感じてしまいました。

↓これはクスノキでしょうか。

コウシンさまは、この巨木の足元に祀られてた。

 

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