日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

宗像で二番目に大きい神社では玄界灘のきれいな景色が一望できる

福岡県宗像市に鐘崎(かねざき)という地区があります。織幡(おりはた)神社は鐘崎の鐘ノ岬とよばれる岬に祀られます。織幡の”幡”は、字の形はちがうけど、この旗↓の意味で、”旗を織る”から”織幡”となりました。

 でもだれが何の目的で織った旗なんでしょう?

 

調べてみると織幡神社に祀られている武内宿弥(たけのうちのすくね)が、神功皇后(じんぐうこうごう)の三韓征伐(朝鮮半島に出兵した)ときに、紅白の旗を織ったことから”織幡”という名前がついたのだそうです(宗像大菩薩御縁起より)。

 

参道にはいるとすぐ右側に大きな岩が祀られています。これ↓は昔、釣り鐘とまちがえられて、海の底からひきあげられた岩なのだそうですよ。

 

海の底にしずんでいると信じられている釣り鐘にちなんで、この一帯は鐘崎という地名がつけられました。

 

小高い山の上にある本殿にくると、古い狛犬が出迎えてくれます。海風にさらされて、だいぶ風化がすすんでます。これをみるとずいぶん古い歴史がうかがわれますね。

境内右側の小道にはいると、鐘崎の砂浜が見通せます。いい景色です。

ここで気になったのが、本殿に向かって右側に、コンクリートでできた下り坂があって、下り坂の途中に塚が祀られていたことです。

↓これは沓塚(くつづか)と呼ばれるものです。

織幡神社に祀られている神である武内宿弥(たけのうちのすくね)が亡くなったあと、この場所から昇天したという伝説があります。沓(靴のこと)を残して、肉体のまま天に昇ったとのこと。

 

神になったあとも武内宿弥の御霊(みたま)は、異国の敵から日本を守るために、この岬に鎮まっていると伝えられています。

 

境内には武内宿弥が植えたといわれるイチョウの子孫があります。

 

まとめ

神功皇后にゆかりのある神社を歩いていると、これまた知らない土地にも行くことになります。知らない土地に足を運んでみて、できるだけ土地勘を鍛えていこうと思います。