福岡県遠賀郡芦屋町に、岡湊神社(おかのみなとじんじゃ)がある。この神社は「古事記」にも、その名前がでてくるほど、長い歴史があるんだそう。
岡湊神社の場所は、芦屋町の東の端。遠賀川から50mほど内陸に入り込んだ住宅街のなかにある。岡湊神社の拝殿裏側に、庚申塔が祀られているのを、偶然みつけた。
岡湊神社の庚申塔:Google Maps
境内の駐車場に車を停めさせてもらった。
拝殿の左側に、拝殿裏側にまわる道がある。
裏側には数基の祠が祀られている。
さらに拝殿の裏側をとおりすぎ、境内奥へ歩いていく。
境内一番奥の、大きな樹の下に庚申塔が祀られている。
猿田彦大神と刻まれる。
庚申塔に向かって右側に、造られた年月が刻まれているけど、見慣れない文字がある。「文政二己卯」。己卯って何?。
ネットで調べてみると…己卯(つちのとう、きぼう)は、干支(えと)の組み合わせの16番目とある。参照:己卯 - Wikipedia
でもこれでは、庚申塔が造られた年月がわからない。今度は文政二年で調べてみると、文政二年という年が、「己卯」という干支らしい。文政二年…つまり1819年が、この庚申塔が造られた年らしい。参照:年号表(江戸時代)
立っている庚申塔のかたわらに、二基の庚申塔らしきものが、横たわっている。「庚申」と刻まれたもの。「猿田彦大神」と刻まれたもの。これは昔、ここに立てられていたものなのか。どこか、ほかの場所に祀られていたものを、ここに集合させたものなのか。