日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、庚申塔を中心に史跡を巡っています。主な行動範囲は九州北部。Nikon D750を使って史跡の魅力を写真でおさめられたら…と試行錯誤しています。

天穂日命の庚申塔 福岡県遠賀郡遠賀町 今泉神社

 

福岡県遠賀郡遠賀町別府3207
座標値:33.846669,130.659696

 

庚申信仰 (民衆宗教史叢書 第17巻)P219によると、

 

正徳ニ天正
庚申神者天穂日尊


…の銘がある角柱尖頭型と記載されています。しかし撮った写真をよくよく見てみますと、「正徳二天正月」の部分は「正徳二年」と刻まれているように思えます。

「徳」の部分はかなり劣化しているので読み取ることが困難です。近い年代で「正■」の元号がないか調べてみると、「正保」がありますが「正保二年」だと1645年とかなり古い庚申塔となります。周囲の庚申塔の造られた年代からすると正保は考えにくいと思われます。だから正徳と考えられます。

 

まとめてみると…

 

正徳二年

庚申神者天穂日尊

八月吉日

 

…と刻まれていると考えられます。正徳二年は1712年。この年の干支は壬辰(みずのえたつ)。

 

それにしても天穂日尊とは何なのか?調べてみました。神話に登場する男の神さまで、他には天之菩卑能命天穂日命、天菩比神などと書かれるそう(参照)。

 

天穂日尊はアメノホヒと読み稲穂の神とされます。庚申信仰 (民衆宗教史叢書 第17巻)ではこの神が庚申塔として祀られる理由は不明とされています。周囲を田園に囲まれている環境から推察すると、稲の神様ともともとある庚申信仰とを合祀したのではないでしょうか。

 

↓今回の庚申塔が祀られていた今泉神社