日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、庚申塔を中心に史跡を巡っています。主な行動範囲は九州北部。Nikon D750を使って史跡の魅力を写真でおさめられたら…と試行錯誤しています。

宮田の羅漢岩窟 福岡県宮若市

福岡県で史跡を巡っていますが、インターネットやgoogle mapで検索しても、行きたい場所というのがなかなか見つかりません。

 

しかし、郷土書籍や地元が発行している観光パンフレットなどを探すと、いままで見つけられていなかった史跡が見つかることがたびたびあります。

今回はこちらの、宮若市が発行しているパンフレットを参照して、十六羅漢像が祀られているという「羅漢岩窟」を拝観しに行ってみました。

場所:福岡県宮若市宮田

座標値:33.727183,130.660549

 

こちらの羅漢岩窟はパンフレットで紹介されている写真のころと比較し、だいぶ荒れてしまっているようです。

地面に仏具が散在し、羅漢像それぞれにかけられていた前掛けはなくなり、いくつかの像は倒れてしまっていました。

 

この羅漢岩窟は、車通りの比較的多い福岡県道21号線沿いにあります。県道を南南東へ走っていると左手に小さな看板と階段が見えます。

階段の両脇に石灯籠が配置され、右側に案内の看板があります。看板には以下のような十六羅漢の言い伝えが残されています。抜粋してみます。

 

文治年間(1185-1190)宮田地方に痘瘡(とうそう)が大流行し、ときの極楽寺住職の道心上人がこの洞窟にこもり、病が治まるように祈りました。

 

病は治まり、人々は感謝して十六羅漢をまつるようになったと伝えられています。

 文治年間とは、ずいぶん昔のことです。今から800年以上も前からこの場所に羅漢像が祀られてきていたのですね。

 

現在、祀られている羅漢像は比較的その形状が残っているので、後の時代に新しく祀られてものと考えられます。

 

現在の羅漢像の背後に、石仏らしき石塔があり、もしかしたらこれらは前代の羅漢像なのかもしれません。

十六羅漢について少し調べてみると、仏教を守ろうと誓った16人のこと…最高の悟りを得ることができ、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者と紹介されています(参照)。

この岩窟までの道は荒れてはいるものの、踏み跡がしっかりと残されており、分かりやすいものでした。夏である今の時期はクモの巣に注意しながら進む必要がありました。

宮若市は、福岡県の他の地域と比較して開発が大きく進んでいないためか、このような史跡をぽつぽつと見つけることができます。また庚申塔も、他地域と比較して多く発見できるように感じます。

 

とても興味深い地域を見つけることができました。