座標値:33.526516,131.603047
こちらの庚申塔は大分県道405号線沿いの墓地の入口に祀られていました。県道405号線を北方向へ車で走っていると、小高い丘になっている場所に、この庚申塔が祀られているのを、たまたま見つけることができました。
一面四臂?六臂?の青面金剛が主尊で、その下段に二童子が合掌して立っているようです。腕の数ははっきりとはわかりませんが、六本あるように見えます。
二童子の間に見える像は猿でしょうか。猿は横向に座って、長い棒のようなものを肩にかついでいるように見えます。
さらにその下段に二鶏とみえる像が見えます。だいぶ表面は風化しており、像をはっきりと確認することができません。
庚申塔に向かって右側面には「元文元 丙辰 年?」と刻まれています。最後の「年」は読み取りにくく、ほんとうにこう刻まれているのかわからないため「?」をつけました。
元文(げんぶん)元年ということは西暦1736年、干支は丙辰(ひのえたつ)で刻んでいる文字と合致します。
庚申塔に向かって左側面には「九月廾九日」と見えます。9月29日の意味です。
刻まれている建立年月日をまとめてみると、1736年9月29日ということになります。
庚申塔、石仏、祠などなど…国東半島では、たびたびこのような小さな信仰に出会うことができます。国東半島に訪れるたびに「気持ちのいい場所だなあ」と心からいつも思います。